どういたしまして

「留三郎、ごめんね」
「いいからお前は寝てろ」
 呆れたように呟くと、留三郎は部屋を出ていった。ぱしん、と景気のいい音がして、障子が閉まる。
 僕は布団をかぶり直すと、溜息をついた。
 確かに朝から、だるいとか食欲がないとか悪寒がするとか、まずいなーと思っていた。だけど今日は埋め火の実習で、実習にはなるべく出席しておきたい。しかし、結局、くしゃみで火薬をしけらすわ、埋め火を埋める穴に足を取られて転ぶわ、挙げ句の果てに自分で自分の仕掛けた埋め火の蓋を踏み抜いて爆発させるわで、もう散々だった。
 結果、午後は休めと留三郎に強制的に長屋に連れ戻されて、布団に放り込まれ、今に至る。
 確かに体調は良くないけど、そんなにひどくはないのに。あれはいつもの不運が祟ったせいで、僕の失敗では……ある、な、やっぱり。  はあ、と再び溜息をついていると、部屋の外で「失礼します」と声がした。
「はい」
「久々知です。お加減、いかがですか」
 障子を開けて入って来たのは、兵助。お盆を持ったまま、衝立をよけて枕元まで来た。
「どうしたの、これ……」
 起きあがって見てみれば、兵助の手にしたお盆には土鍋が乗っていて、小さくあいた蓋の穴からは細くたなびいて湯気が上がっている。
「おばちゃん特製のおかゆです。留三郎先輩が注文なさってましたが、先輩はこれから実習だそうですので。先に食べ終わってた俺が持ってきました」
「あー……」
 持つべきものは友達だなあ。僕は留三郎に、心の中で手を合わせた。昼休みを潰して長屋に送ってきてくれた上に、お昼まで手配しといてくれるなんて。
「わざわざありがとう、兵助」
 とりあえず目の前の人に礼を言うと、兵助は照れたように手を振った。
「いえ、うちのクラスは午前の授業が早めに終わって、昼飯もさっさとすませましたし。暇でしたから、別に」
 なんて言い訳のように述べながらも、土鍋から椀におかゆをよそって渡してくれる。
 もう一回お礼を言ってから受け取ると、僕はおかゆをすすった。
 おばちゃん特製のおかゆはやっぱり美味しい。お腹の中からあったまる。ただ、たっぷり湯気を吸い込んだ鼻も温まって、僕は鼻水もすすった。
「……あの、先輩、良かったらこれ」
 差し出されたのは、兵助の懐から取り出された手ぬぐい。
「いいお。あいあと。てうういあらいうんおああうい……」
「もう何言ってるか分かりませんから、使って下さい」
 僕も懐から手ぬぐいを出そうとしたのだけれど、そういえば夜着に着替えていたのだった。懐に物が入っている筈もなく、ありがたく兵助のを借りることにした。
「ありがと。後で洗って返すから」
「何を言うんですか。こんな寒い日に病気の人が外に出ていい訳ないでしょう」
 驚いたように言う兵助には、洗濯物をためこむという発想がないんだろうな、多分。真面目な奴だし。
 確かに、鼻水のべっとりついた手ぬぐいなんて、放置しておくものじゃないけど。
「でも、悪いし」
「いいんですこれくらい。……先輩だって、いつも病気の人の面倒を見てあげてるじゃないですか。たまには俺たちにもさせて下さい」
「あはは。病人の面倒をみたいんなら、保健委員になる?」
「……それはご勘弁を」
 軽口を叩いているうちに、あっと言う間に土鍋のお粥をすべて平らげた。
「うん、我ながら食欲はあるようだ。やっぱり大したことはない。大丈夫」
「そんなこと言って。でも、顔、真っ赤ですよ」
 兵助は、失礼します、と声をかけると、僕の額に手を置いた。
「……熱、ありますね」
 おでこにぴったりと張り付いた兵助の手は、意外と冷たかった。
「ちゃんと寝てた方がいいですよ。油断してたら治るものも治らなくなります」
「……そうだね」
 そうか。自分じゃ分からなかったけど、ちゃんと熱、あるんだ。ちょっと神妙になった僕に、しかし兵助はまた慌てて手を振った。
「す、すみません、保健委員でもないのに偉そうに」
「ううん。ありがと。先生の許可ももらったし、午後はおとなしく寝てるよ」
 兵助は赤くなって俯くと、そのまま食べ終わった椀や箸を、お盆に片づけてくれた。
「あ、悪いね。何から何まで全部やらせちゃって」
 そういえば給仕を全部やらせてた。後輩の好意に甘えてしまって、悪いなあ。
「いいえ、やらせて下さい。で、先輩は、ゆっくり寝てらして下さい」
 なんだか色々、心配かけたり気をつかわせたり、本当に悪かったな。
 でもこの場合、ごめんなさい、は適当じゃない。
「兵助、ありがとう」
 心からそう言うと、いつも冷静な後輩は少し照れたように笑いながら「失礼します」と出ていった。

 しばらくうとうとしていたけれど、障子越しに人の気配がしたような気がして目が覚めた。
 布団の中で身動きせず、耳をすましてあたりの気配を探る。
 足音はおろか、物音一つしない。
 まだ授業中なのかなと思ったけれど、遠く運動場の方から、甲高い声がいくつも聞こえてきた。放課後ではあるのかな。
 気のせいだとは思うけれど、なんだか気になるし、厠にも行きたいしで、僕は身を起こした。戸口まで行くと障子を開ける。
 すると目の前の廊下に、風呂敷包みが置いてあった。
 ここの生徒が外出するときによく使うような、黄土色。その色の包みが、廊下にちょこんと置かれている。
 うちの部屋の真ん前、障子を開けたすぐのところに、きちんと結び目を上にして丁寧に置いてあることからして、ここを通った誰かの落としたものとは考えにくい。
 何なんだろう。そして誰が置いていったんだろう。一言、声をかけてくれれば、僕はずっと部屋にいたのに。
 怪しい包みは疑うのが基本。包みをあちこちからためつすがめつ見てみた。爆発物ではなさそうだ。形状と匂いからして、みかん……?
「へくしっ」
 推測出来たところでくしゃみが出た。火鉢でほんのりと暖めてある室内とは違って、さすがに外は寒い。とりあえず危険はなさそうだし、僕はさっさと風呂敷包みを持って部屋に入った。しかし包みを持ち上げた時、何かがはらりと落ちた。
 障子を閉めてから、床の上に落ちたそれを拾う。糸くずかと思ったそれは、むしろ髪の毛だろうか。
 赤茶けた感じの色。僕の髪の色と似ているけれど、僕の髪はここまで短くない。僕と同じ髪の色と言えば乱太郎だけれど、乱太郎の髪はくせっ毛だ。こんなにまっすぐじゃない。
 それなら誰の。というより、人の髪の毛ではなさそうな。これは……馬のたてがみ?
 僕は包みを文机に置いて、あけてみた。
 中からは沢山のみかんが出てきた。十個……二十個ぐらいありそうだ。一つ一つがひんやり冷たい。これはいつからあそこに置かれてたんだろう。このみかん達は、僕が起きて気づくのを、結構長いこと廊下で待ってたのかもしれない。
 僕は風呂敷を丁寧に畳むと、また廊下に出た。
「ありがとう、竹谷」
 日常的に馬に触れる人で、僕にこんなお見舞いをくれる心当たりといえば、竹谷しかいない。
 きっと生き物の世話やなんやかんやで、今日も忙しいんだろうな。なのにその合間を縫って、裏山のみかんの木から摘んでくれたのかな、こんなに沢山届けてくれた。声をかけてくれたら良かったのに、僕が寝てたから遠慮したのかもしれない。
 遠慮することないのに、と思うけど。その気遣いは受け取ったよ。
 僕は畳んだ風呂敷を、部屋の障子の前にそっと置いた。
 そして僕は厠へ行ったけれど、厠から戻ってきた時には、もう風呂敷はなくなっていた。

「……ってな訳で、安く手に入るんですよ」
「そりゃ物も入手経路も疑ってないけどな。お前も商売を騙るならもうちょっと商売っ気を出せよ」
「えへへ。でも留三郎先輩の懐具合を考えるとね、そう吹っかける訳には」
「お前な」
 ふと目が覚めたら、外の廊下で人の話し声がしていた。
 留三郎はもう帰ってきたんだ。それにしても何の話をしてるんだろう。立ち上がると障子を開けた。
「……鉢屋」
「あれ、伊作先輩、起きて大丈夫なんですか?」
 その丸っこい目を見開いているのは、雷蔵の顔。でも僕の口は自然とその親友の方の名前を口にして、本人も留三郎も特に訂正しないようだ。
「うん。もともと大した風邪じゃないし。……で、どうしたの」
 留三郎と鉢屋が廊下に座り込んでいたから、僕もその場に腰を下ろす。二人の間には、炭がこんもり盛られたざるがあった。
「押し売りですよ。うちの後輩に炭屋の倅がいましてね。安く手に入った物を、今、留三郎先輩にお買い上げいただいたところです」
「留三郎に?」
 炭をどうするんだろう。火鉢を持ってる僕なら、用があるのも分かるんだけど。委員会で使うのかな。
「だから、お入り用の際は、留三郎先輩から買って下さいね」
「はあ……」
 何のことだろう。ぽかんとしてる僕を尻目に、鉢屋はさっさと腰を上げた。
「じゃあ、留三郎先輩、お買い上げありがとうございました」
「おう」
「伊作先輩も、お大事に」
「……ありがと」
 雷蔵の顔がにかっと笑ったかと思うと、ぺこりと一礼して去っていく。なんなんだろう。見送る僕を「寒いだろ」と留三郎が部屋の中に押し込んだ。
「鉢屋、なんだったの?」
「言っただろ、押し売りって」
「何だって留三郎に売るのさ」
「お前と値段の交渉したくないからだろ」
 値段の交渉?なんだろう、この炭、無茶苦茶高いのかな。さっきは安いって言ってた気がするけど。
 不得要領な僕に、留三郎は手にした籠を掲げて、にやりと笑った。
「この炭の値段聞いたらぶっ飛ぶぜ。何せ」
 本当に、その値段を聞いたらぶっ飛んだ。半分寝ぼけていた頭がすっきり目覚めたくらいだ。
「……そんな金額じゃ、この籠の半分だって買えないよ……」
 安い。安すぎる。そんな買いたたかれるような粗悪品には見えないのに。
 僕は呆然としたまま、留三郎が座るのにつられて、火鉢の前に腰を下ろした。
「なんで鉢屋は押し売りなんか。庄左ヱ門のうちが炭屋なのは前から知ってたけど」
「お前が風邪引いて寝込んでるって、どっかから聞きつけたんだろ。で、そんな時に限って炭が切れるという不運にみまわれて、寒い思いをしてないか、気ぃ遣ったんだろ」
 留三郎が火箸でかき回すと、くすぶりかけてた炭が赤く熾きた。ほわんと熱が舞い上がる。
「無料だと僕が気を遣うから、多少は値段をつけた、ってこと?」
「多少、な」
 しかもそれすら、僕ではなく留三郎に売りつけて。留三郎なら僕のために、買ってくれるだろうと踏んで。
「あ、買ったのは俺だから。俺が伊作に高く売りつけるのは、奴にはどうしようもねえ」
 そう言って悪そうな顔で笑ってみせるけれど、僕は留三郎に頭が上がらないのだ。どれだけふっかけられても、言い値で買うしかない。
 そうなのだけれど。しかし、留三郎が、鉢屋に払った以上の金額を僕に要求することはない。口ではどんなことを言っても、絶対そうするに決まってるのだ。留三郎の性格からして、ちょろまかしたり誤魔化したり出来る訳ない。きっとその辺は鉢屋も分かってるんじゃないかな。
 僕は溜息をついた。
「鉢屋も変な気の使い方するよねえ」
「まったくだ」
 とはいえ、もうそろそろ買い置きの炭が尽きそうだったから、ありがたいのは確かだけれど。
 今度会ったら、ちゃんとお礼を言わなきゃ、かな。
 留三郎が少し手を入れただけで、炭は息を吹き返したみたいに赤く燃え始める。そこへ新たな炭を置く。
 しばらく火鉢の傍で暖まってから、僕はまた布団へ戻った。

 さっきからなんだか眠れずにいた。
 少し前、留三郎がお風呂から戻ってきた直後に、吉野先生からの呼び出しがあった。出て行きしなに灯明を消して行ったから、部屋の中は真っ暗だ。
 いつもは鍛錬だのなんだので遅くまで戸外がうるさかったりするけど、今日は静かだ。隣も留守なのか、毎夜聞こえるいびきさえ聞こえてこない。
 というより、長屋全体に人の気配がない。
 どうしたんだろう。何かあったのかな。
 突然の演習とか。学園長の思いつきで集合がかかってるとか。
 こういう時に限って、おばちゃんがみんなにうどんを振る舞ってくれてるとか。
 ああ。考えてるとだんだん落ち込みそうだ。
 偶然。偶然だって、たまたま人がいないだけで。留三郎だって用具委員会の集まりで出た訳だし。別に僕が一人取り残されて、他のみんながどっかで集合してるとかそういう訳じゃなくて……。
 もう寝てしまおう。ちゃんと眠らないと治るものも治らない。そう思って寝返りを打つけれど、眠気はやってきそうにない。お昼に結構寝ちゃったしな。
 そうやってごろごろしていると、不意に足音が聞こえた。
 廊下を歩く音。人の気配にほっとする。足音はだんだん近づいて……あれ。
 戸口の障子が、明るくなった。すると急におさまる足音。
 誰か燭台を持った人が、うちの部屋の前まで来て、立ち止まったんだ。
「……誰?」
 僕が寝てると思ったのか、しばらく待っても向こうから声をかけてくる気配がなかったので、こちらから呼びかけてみる。
「不破雷蔵です。夜分失礼します」
 障子が開いて、燭台を持って入って来るのは、夕方見たのと同じ顔。ただし、別人。
「どうしたの、こんな時間に」
 もうすっかり夜が更けて、下級生なら布団に入ってる頃だ。お見舞いというには遅すぎる。
「ああ、先輩、どうかそのままで」
 しかし起きあがろうとする僕を、雷蔵はそっと手でとどめた。
「別に、起きるくらい大丈夫だよ。もともと大したことないし、だいぶ良くなったから」
「それは何よりです。……でも、そのままでいて下さいね」
 雷蔵の大きな手のひらにそっと布団を押さえられては、起きるに起きられない。枕もとに座る雷蔵は、燭台の位置をずらすと、僕に何冊かの草紙を見せた。
「お見舞いに来たんです」
「うん」
「でも、持っていけるような品を何も思いつかなくて……だから、伊作先輩に本を読んで差し上げようと思って」
「はい?」
 よくよく表紙を見れば、それらの本には『一寸法師』とか『浦島太郎』とか書いてあった。
「つまり、寝物語におとぎ話を聞かせてくれる、と」
「そうです。人の声を聞いてると、よく眠れますよ」
 にこにこと笑う人のいい顔に、僕はちょっと言葉に詰まった。
 一年生ならともかく、これでも君より年上なんですけど。でも雷蔵に悪気はないんだろうなあ。どうやったら雷蔵を傷つけずに断れるだろう。
「えーと、あのさ」
「はい」
「なんでおとぎ話なの。どうせなら薬草の解説書……じゃ味気ないか。軍記物とか、そういうのは」
 寝ころんだまま問いかければ、雷蔵は少し首を傾げた。
「そういうのも考えたのですが、どうもこう、生々しいというか、眠る間際には刺激が強すぎるような気がして」
 まあ確かに、そうかもしれないけど。
「それにしても、おとぎ話もねえ……」
 何気なく口にすると、真面目な図書委員の顔が曇った。
「そうですよね……これでも迷いに迷った末、おとぎ話にしたのですが、やはり先輩に対して失礼でしたよね……」
 あ、まずい。
 そうか、雷蔵は迷い癖を発揮して、ずっと悩んでたんだ。もしかしたらこんなに遅い時間になったのも、閉館ぎりぎりまで迷ってたからかもしれない。
 だとしたら、そこまでして選んでくれたものを、無碍に突き返すようなことをするのも悪いな。なんだか気が引ける。
「あ、そうだ。その中にさるかに合戦の話、ある?」
「さるかに合戦ですか、あります」
 あるのは分かってた。さっきちらっと見たから。
「じゃあ、それ読んでもらってもいい?……なんかこの話、読んでもらったような自分で読んだような記憶が曖昧でさ。結局、蟹がどうやって猿に復讐したのか、よく覚えてないんだよね。いい機会だしさ。良かったら読んで」
 僕がそう言うと、雷蔵ははじめ目を丸くしていたけれど。
「はい!」
 元気よく返事してにっこり笑ってくれた。
 それから居住まいを正して、本を持ち直す。
「では、読みますね」
「うん」
 燭台の明かりがゆらゆらと揺れる中、僕は雷蔵に本を読んでもらった。
 図書委員で本を読み慣れてるとはいえ、雷蔵は想像以上に上手だった。つっかえずにすらすら読めるというだけではない。穏やかな声で、起伏をつけながらゆっくりと読まれる物語を聞くのは、とても心地よかった。
 いい声をしている。
 いや、声のことだけじゃない。きっと雷蔵が本を読むことを楽しんでいるから。その気持ちが伝わってくるんだ。
 ぱたん、と本が閉じられた。
 雷蔵と目が合ったから、にっこり笑いかけた。
「凄いね、雷蔵。本読むの凄く上手だ」
「いや、そんなことありませんよ」
「ううん。いいもの聞かせてもらった。ありがとう」
 照れながら頭を掻く後輩に、僕はおねだりすることにした。
「ね、もう一冊、何か読んで」
「いいですよ。何がいいですか」
「じゃあ……一寸法師」
「承知しました」
 とりどりの表紙の中からその本を選び出すと、ゆっくり表紙をめくる。
 穏やかな声が、優しく物語を紡いでいく。
 僕は目を閉じて、その声に聞き惚れた。

「うわー、本当に寝てる」
「なんか寝顔、めちゃくちゃ可愛いんですけど」
「安らかっていうか、無防備っていうかね」
「和むよね」
「ずっと見てたい。ていうかうちの長屋に連れて帰りたい」
「無茶言うな。……気持ちは分かるけど」
「いい夢見てるのかな」
「ほらほら、あんまり長居すると先輩が起きちゃうよ」
「そうだよ、せっかく雷蔵が本三冊読んで寝かしつけたんだから」
「これだけぐっすり眠れてるんだから、もう大丈夫だよね」
「きっと明日には良くなってるよ」
「お大事に。……おやすみなさい」

 夜中、枕元で人の声がした気がした。
 でも耳をすませても、留三郎の寝息しか聞こえてこなかったから、僕はまたすぐ眠りに落ちた。

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