あとがきです。
まずはここまでお読み下さって、ありがとうございます!これは私が初めて書いた雑伊で、2008年の6月ごろに書いたものです。
この頃はまだ落乱はまりたてで、なんだか今とはいろいろ認識が違うところが一杯あります。伊作の進路についてですが、この頃は、伊作は忍者になるもんだと信じておりました。だって「忍術学園」にいるんだもん。六年、保健委員を務めて結果的に医術に詳しくなっちゃったけど、元々は忍者になるために忍術学園に入学したんだろうし、そうしたら途中どんな技能を身につけたとしても、忍者になるのが筋だろうと。しかしその後、つどい情報を目にする機会があり、自分なりにあれこれ考えて、医者もいいかなあと思うようになりましたが……この頃は、忍者になるもんだと頑なに信じてたんですよね^^;;
そして雑渡さん。この頃は44巻も発売されておらず、アニメの「ざっとこんなもんの段」の放映もまだで、よもや、まさか、雑渡さんが公式に忍術学園を訪れる日が来ようとは、夢にも思ってなかったんですよ……!(まあ44巻の四コマに関しては、伏木蔵と話してるあの場所が忍術学園とは特定できないのですが)だから裏々山からこっそり連れ去った訳で。
ともかく、この話に関しては「普通に格好いい雑渡さん」が書きたかった。伊作にそんなに入れあげるでもなく、付きまとったりもせず、でも見守ってるよ、みたいな。利用できる時には利用するけど、基本的には味方、というスタンスの。……いやまあ、子供を怪我人と密室に閉じ込めとく大人のどこが「普通に格好いい」のかと言われたら、返す言葉もありませんが^^;;季節は特定しないつもりですが、夏場だったら大変だったろうなー。
その後いろいろ二次創作を漁ったりなんだりした結果、やっぱり私の中で、雑渡さんは伊作にラブラブなんだということになりました。だから、もうこんなあっさりした雑渡さんは書けないかもしれない。そういう意味でも、この話は私にとって貴重な一作です。最初に書いたものだし、凄く思い入れのある話です。
この長い話にお付き合い下さり、とても感謝しております。どうもありがとうございました!