うちでのこづち 第六話

 気がつくと、指が唇に触れている。
 慌てて指を握り締めて唇から離し、そこでようやく、誰か見ている人が居るわけでもない、自室に一人なのだと気がついて、溜息をついた。
 手燭に照らされた文机には、未だ真っ白なままの課題の用紙。
 身近な毒について纏める課題で、かなり得意分野だ。それなのに、さっきからちっとも筆が進まない。今だけじゃない、授業中も委員会中も上の空になることが多く、やらなくていい失敗を繰り返している。いけないと思い、集中しようとするのだけれど、つい他の事に気を取られてしまう。
 他の事。
 気がつけば僕は、指を唇に当てていた。あの時の感触を思い出そうとするかのように。正直なところ、驚きのあまり、どんな感触だったかなんて覚えていない。覚えていないものを思い出せる訳が無い。大体、思い出したところで、布の感触しかないだろうと思う。それなのに僕は何度も何度も、無意識に、あの時の感じを思い出そうとしていた。
 雑渡さんは、どうして僕にあんなことを。
 決まってる。雑渡さんは人を驚かすのが好きな人だ。きっとこれも、僕を驚かそうと企んだ悪戯なのに違いない。
 そうだ、そしてその悪戯は、完璧だったと言える。僕は驚いて目も口も緩みまくった間抜け面を晒し、今もこうして自分のペースを乱されている。あの接吻に囚われたまま、一歩も進めずにいる。
 雑渡さんにはただの悪戯だろうに。僕を驚かせる、それ以上の意味はないのだろうに。
 それだというのに、一々引っかかって、ペースを乱してもがくばかりの僕は……あの時雑渡さんに晒した顔以上に、なんと間抜けなことだろう。情けなくて涙が出そうだ。
「…………えーい、もうっ!」
 口元を乱暴に拭って、気合を入れる。泣いてる場合じゃない。何はともあれ、今は課題だ。さっさと書き上げてしまおう。
 気合を入れて筆を持ち直したところで、からりと障子が開いた。
「なんだ伊作、部屋にいたのか」
 留三郎だった。忍者服に覆面を外した姿で、廊下に立っている。
「お前も来いよ。今夜は月が凄いぞー」
 要はお月見のお誘いなのかな。でもようやく、課題をやる気になってきたとこなのに。どう言って断ろうかと逡巡してる間に、小平太が顔を出した。
「いさっくん、何それ、課題?だいじょーぶ、あとで留三郎が手伝ってくれるから!」
「こら、勝手に決めんな」
 四つんばいで部屋に侵入しようとした小平太を小突きながら、留三郎が抑える。
「まあ手伝ってやってもいいけどさ。でもそれ、薬学のだろ?お前のほうが得意分野じゃないか」
「うん。……だけど、何だか気が乗らなくて」
「じゃあ、そういう時は気分転換に限る!いさっくん、おいでよー」
 小平太が手招きして、留三郎が一つ頷いた。
「月見団子もあるぞ、お前の好きな三色の奴。仙蔵が買ってきた」
「……じゃあ、行こうかな」
 なんだか団子に釣られたみたいだけど。そうじゃなくて、ちょっと気分転換に。
 手燭の灯りを消して廊下に出ると、いつの間に月が昇ったのか、中天に大きく輝く満月があった。
「うわあ……確かに、これは凄いね」
 雲ひとつ無いいいお天気に、あたりは真昼のように眩しかった。これなら部屋に籠もって手燭を点けるよりも、廊下に出た方が明るかったかもしれない。
 しばし廊下の端から満月を見上げていると、長次がお盆を持ってきてくれた。お茶のいい香りがする湯飲みの横には、三色のお団子が添えられている。
「わ、ありがと、長次!」
 お盆を受け取ると、僕は仙蔵を目で探した。長屋前の庭、松の根元で、何故か枝にいる文次郎と話をしている。
「仙蔵、ありがとう。ごちそうさま」
 声をかけると、仙蔵は長い髪を揺らして、振り向いた。
「こら。誰も奢るとは言ってないぞ」
 言いながら顔は笑っている。なんだか機嫌がよさそうだ。どうしたんだろう、珍しい。いや、そもそも仙蔵がお団子なんか買ってきて、振舞ってくれるところからして珍しい。何かいいことでもあったんだろうか。
 僕が長次の横に座ると、その隣に小平太も腰を落ち着けた。その向こうに留三郎。並んで廊下に腰掛けて、今日の月を見上げる。
「こんなに明るいと、忍者の仕事なんて無理だね」
「昼間みたいなもんだよね」
 そうだよなあ、と留三郎が相槌を打つ、と。
「いや。確かに月の状態を把握しておくことは重要だが、逆にこの満月の明るさを利用するという方法もある。満月だからといって、忍務をおろそかにしてはならん!」
 松の上で文次郎が吠えた。流石、学園一忍者してる男だなあと、みんな呆れながらも、もう慣れっこになっていた。
「まあお前はせいぜい忍者していろ。しかしこのように良い月なら、どうせなら想い人と二人で、ゆっくり見たいものではないか、なあ、伊作」
「……へ?」
 松の木の傍らに立ち、仙蔵は真っ直ぐこっちを見ている。
 ちょうど口に含んでいた団子を、喉に詰まらせるかと思った。慌ててお茶で流し込んで……ちょっと待て、なんで僕?
「この所、物思いに耽っていることが多いだろう?その表情になかなか艶めいた風情がある。奥手の伊作もようやく気付いて、恋にでも落ちたのかと思っていたのだが?」
 そう言ってにやりと笑う仙蔵の方が、よっぽど妖艶だと思う。いや、それはともかく。
 物思いと、艶めいた風情?恋にでも落ちた?
 何のこと、と頭の大部分が疑問に占められながらも、頭の一部分では、何かが繋がっていた。これまでもやもやしていたものが、まとまって一筋の流れになる。
 物思いの種とは、あの接吻のこと。
 恋に落ちた。つまり、
 ……僕は雑渡さんのことが好きなのだ。
 そう思った瞬間、全身に熱いものが走った。これまで感じたことのない、突発的な、熱。かあっと全身が燃えるみたいで、顔から火を噴いてるんじゃないかというくらい、頬が熱い。鼓動が早まり、胸が高鳴る。
 そうか。そうだったんだ。
 あまり考えないようにしてきたけれど、僕は雑渡さんのことが好きなんだ。それは尊敬とか憧れとかいう言葉では追いつかないくらいの気持ちでもって。
 僕なんかが手の届くはずもない凄腕の忍び、例え雲の上の人だったとしても、それでも。僕は雑渡さんのことが好きなのだ。あの人に、惹かれてしまった。
 あの接吻にこだわるのも、何度も感触を思い出そうとするのも、つまり雑渡さんのことが好きだから。雑渡さんに恋をしているから。
 僕は雑渡さんのことが好きだ。
 はっきりと今、分かった。どうしよう、自覚してしまった。この想いをどうすれば。
 いやそれ以前に、今この状況をどうしたらいいんだろう。仙蔵が真っ直ぐこっちを見ている。小平太や留三郎や、長次の視線も感じる。きっと今、顔が真っ赤だ。みんな不審に思ってるに違いない。でも、恋に落ちたなんて言えない。学園に忍び込む曲者に惚れたなんていえない。だとしたら、この赤面を、動悸の高まりを、なんと説明したらいいんだろう……?
「恋に落ちただあ?そんないっちょまえのことを、不運でヘタレのくせにっ!」
 と、その時、松から飛び降りる影が見えた。凄い形相でこちらに向かってくるのは文次郎。あっという間に廊下まで来たと思うと、その隈の濃い顔がずいと詰め寄った。
「……おい、その想い人ってのは誰なんだよ?」
 文次郎の底光りする目に何もかも見抜かれそうで、僕は慌てて立ち上がった。この想いを見透かされる前に、早く文次郎から離れないと。焦る気持ちに声が裏返りかける。
「も、文次郎には関係ないだろうっ!?」
「関係なくねえよ、伊作のくせに生意気なっ!」
 珍しく大声を出しても、文次郎はまだ迫ってきた。眼光鋭く睨みつけられて、駄目だ、どうにかして逃げないと。でも周りにみんながいて、逃げ道なんかない。
「……何だよいつも、人の顔見ればヘタレだの不運だのって!」
 頭に血が上った僕には、大声上げて怒鳴り返した。小平太や留三郎が唖然としてるのが分かっても、どうにも出来ない。
「自分は鍛錬馬鹿のくせにっ!もう、僕のことなんか放っといて!」
 悲鳴じみた金切り声を上げると、部屋に駆け込んで障子を閉めた。ばしん、と音高く閉められた障子を背に、荒い息を吐く。顔の汗を拭うと、そこには涙も混じっているようだった。
 ……何をやっているんだろう、僕は。
 興奮しすぎだ。少し落ち着かないと。
 呼吸を整えているうちに、僕は、部屋の奥、闇に潜むものに気がついた。
 障子越しとはいえ、月明かりのせいでほの明るい部屋。その奥の壁を背にして座る、黒装束に白い包帯は……雑渡さん!?
「……どうして……?」
 頭から冷水を浴びたかと思った。どうしてこんなところに。どうしてよりによって今。
 息が荒いせいで声にならない。この障子を開けたところに、みんないるのだ。変な物音を立てたら、気付かれる。僕は足音を殺して、雑渡さんに近づいた。
 手を伸ばせば触れられるような、小声で話の出来る距離まで近づいた時、不意に視界が逆転した。
 体重を支えていた足は半ばその任を解かれ、代わりに柔らかいところに腰を下ろし、背中は何やら不安定な姿勢で支えられ、目に映るのは天井……それを、雑渡さんの顔が遮る。
「……若いねえ」
 この角度には見覚えがある。裏々々山で子供のように抱き上げられた時。僕はどうやらあの時のように、雑渡さんの膝に横向きに乗せられ、抱きかかえられているようだった。ただあの時と違って、右腕は自分の体と雑渡さんの上半身に挟まれて、もう動かせない。
「まだ十五歳だもんね」
 至近距離で囁きかける声には、軽薄そうな、からかっている響きがあった。それなのに、覗き込んでくる目は底光りしている。文次郎とは違う、凄みを秘めた光。僕が雑渡さんのこんな目を見るのは初めてで……怖い。
「でも」
 指で覆面をずらすと、包帯に巻かれた顎が露になった。微笑みのように口角がつり上がる。
「若い子には、渡さないよ」
 雑渡さん!?
 今までにない雰囲気に声を上げようとしたちょうどその時、僕の口は何かに塞がれた。
 何か。それは温かく、湿っぽい何か。
「!?」
 唇に当たっているものが唇だとして……開きかけた口に、容赦なくねじ込まれるこれは、何?分からないまま、それが僕の舌先に触れた瞬間、体中に戦慄が走った。
「……!」
 頭の奥で白い光が瞬く。稲光のような白さが僕の思考を焼く。次の瞬間、舌の上で何やら湿っぽくぬめぬめしたものが蠢いて、戦慄は悪寒に変る。全身が粟立つ。何これ、嫌だ、僕は何をされているんだ!?
 恐慌状態に陥りかけた時、不意に口を塞いでいたものが離れた。僕と雑渡さんの口の間に、糸がきらめいている。銀色に輝くそれは、互いの口が離れると、音もなく切れてなくなった。
 口が口を塞いでいたのなら、僕の舌に触れた、あれは、雑渡さんの舌?
 接吻というのは、唇を合わせる行為だった筈。まさか舌を差し入れるなんて。
 呆然とする僕に微笑みかけると、雑渡さんはおもむろに顔を近づけてきた。
「んっ…………!」
 咄嗟に閉じた唇に、雑渡さんが舌先で触れる。ちろちろと舐め回す。こそばゆいようなむず痒い感じに、身をよじって逃げようとするけれど、逃げられない。不安定な態勢を強いられて、力が上手く入らないこともあるけれど、がっちりと抱きかかえられて、上半身は身動きができない。そうでなくてもこの凄腕の忍びは、片腕一本で僕を拘束することができるのだった。
 口角を執拗に舐られて、むず痒いのも限界だ。そう、口元を舐められているだけなのに、どうして腰に熱が集まるんだろう?こんな時に……!下半身の昂りに気がついて、つい、口元を固めていた力が抜けた。
 舌先はさっきの様に一度に入り込んだりはせず、唇の裏側をゆっくりとなぞる。そのたびに、背筋をぞくぞくしたものが走る。たまらずもがけば自由になった左手で、手近にあるものを掴んだ。雑渡さんの忍者服。僕のよりよほどがさがさした手触りは、間違えようもなく麻。タソガレドキ軍は羽振りがよさそうなのに、唐木綿じゃないんだ――舌の上でぬめるものがのたうつ。その嫌悪感に吐き気を催し、他所に飛びかけた思考が一瞬で元に戻る。
 口の中は、雑渡さんの舌に蹂躙されていた。人の舌は蛇の舌ほど薄くも長くもないのに、雑渡さんの舌は自由自在に動き回る。舌先で突付き、絡め、舐める。人の舌というものは、どうしてこう、生温かくて、ぬめりを帯びて湿っぽいんだろう。気持ち悪い。重ね合わせると全身に粟が立つのに、吸われると頭の奥に閃光が走る。気持ち悪いのに、鼓動が早まる。足の間に熱が溜まって行く。
 この昂りは知っている。これを利用して気持ちよくなれることも。
 どうして。ぬめりや湿り気が気持ち悪いのに。ぞくぞくするのに。
 唾液なんていう、相手を貶める時に吐き掛けるものを注ぎ込まれているのに。
 背中のぞくぞくは腰に下りる間に熱に変わる。足の間に溜まって、その昂りはもう、痛いほど。
 どうして。もう気持ち悪いのか気持ちいいのか、それすら分からない。
 どうしてこんな風になるのか。
 自分で自分が分からない。変になりそうだ。
「んん……んっ!」
 必死に腕を突っ張り体をよじり、どうにか拘束から逃れようとした時。
 廊下から、みんながどっと笑う声が聞こえた。
 冷水を浴びたように全身が冷える。そうだ、廊下にはみんながいるんだ。
 下手に音を立てて、誰かが部屋に入って来たら。こんなところを見られたら……!
 ぴたりと動きを止めた僕の口元から、生温かいものが外れて行く。
 見上げれば、雑渡さんがにっこり笑っていた。
「やっぱり君は、可愛いね」
 雑渡さんの手が、汗に濡れた僕の前髪を掻きあげる。
 口の端に軽くくちづけると、そのまま舌を首筋へ這わせて行った。ぴちゃ、という音がひどく卑猥に聞こえて、背筋に悪寒が走る。身震いする体が、抱きしめるようにして抑え込まれる。今さっき肝が冷えた筈なのに、すぐにまた熱が溜まり始める。変になりそうで、怖い。震える指で、黒い忍び装束を掴んだ。
 これが、僕の好きな人?
 僕が好きだと思った、雑渡さん?
 顔全体を覆う包帯は、楽しげな笑みの形をしている。ただ一箇所だけ、外に晒されているその目だけは。笑っていない。それどころか、暗い光を帯びている……。
「いさっくーん、西瓜食べるー?」
 突然上がった大声に、飛び上がりそうになった。あの声は、小平太。
「五年達が持ってきたんだけどさー、よく冷えてておいしいよー?」
 返事をしないと。いらないって。無言のままだと小平太に怪しまれて、きっと小平太は部屋に上がってくる。焦る僕が息を吸い込んだ、その時。
「…………ひゃあっ!」
 咄嗟のことに、悲鳴を抑えられなかった。何となれば、雑渡さんが、それまで無視していた足の間にいきなり手を触れたのだ。
「いさっくん、どしたの?」
 不審に思った小平太が、様子を見ようと思ったのだろう。みし、と廊下がきしむ気配。なのに雑渡さんは立ち去るそぶりも見せず、僕を抱きかかえたまま、足の間のそれを布越しに掴んだ。途方も無い快感が背筋から脳天に突き上げる。僕は声を殺すだけで精一杯だった。どうしていきなり。人が来るのに……!
「大丈夫ー、開けるよー?」
 やめて、お願いだから。
 小平太が部屋に入ってくる。生理的な快感と、人に見られたらという焦りと恐怖で、僕は引き裂かれていた。雑渡さんの忍び装束を掴んだまま、どうしていいか分からない。
 障子に手をかけた気配。大きな手が全体を掴む。快感のあまり上げそうになる声を必死に抑える。やめて、早く隠れて、逃げて。駄目だ間に合わない、こんなところを見られたら――!
「いさっくん……どうしたの?」
 障子が開いた時、咄嗟に転がった僕は、下腹を庇うようにして丸まった。背を向けて転がっている僕のところへ、小平太が駆け寄ってくる。
「ひょっとして具合悪い?大丈夫?」
「だい……じょうぶ、だから」
 荒い息で、切れ切れに出たのは、どう聞いても涙声だった。下腹を抱えてうずくまりながら、僕はぼろぼろ涙をこぼしていた。小平太が心配するのも無理は無い、と思いながら、それがうっとおしかった。一人にして欲しかった。
「いさっくん!?おーい、とめ……」
「大丈夫だって、言ってるだろう!?」
 跳ね起きると、おそらく留三郎を呼ぼうとした声を遮って、僕は叫んだ。裏返ってる上に涙声で、なんとみっともない。でもそんなことを気にしている余裕はなかった。
「もう、僕には構わないで!お願いだから一人にして!」
 それは小平太に言いたかったことじゃない。でも叫び声で小平太にぶつけてしまった。
「いさっくん……」
 小平太の呆然とした顔が、力ない笑みに変わる。
「ごめんね、余計なことしちゃったね。……でも、具合悪いようなら、留三郎にちゃんと言いなよ?」
「あ…………」
 傷つけてしまった。心配して様子を見に来てくれた小平太を。それなのに僕は、謝ることも、身動き一つ出来なかった。黙って部屋を去って行く心優しい友人を、見送ることしか出来なかった。
 あとからあとから涙が溢れてくる。もう、どうしたらいいか分からない。
 ……いや、一つだけ。ここで泣き声を上げてたら、もっとみんなに心配かけてしまう。
 僕はよろめきながらも立ち上がると押入れまで行き、手に触れたものを引っ張り出すと、掛け布団だった。それに顔を埋めて、なるべく息を殺す。声が漏れないように。
 部屋の外では話し声が聞こえる。雑渡さんもとうに学園を抜け出した頃だろう。
 僕を気にせずみんなが和やかにお月見を続けていることに安堵しつつ、それでも涙は止まりそうも無かった。
 どうしてこんなことに。
 どうしてあんなことを。
 分からない。もう、どうしたらいいのか分からない。
 こぼれる涙を布団に受け止めてもらいながら、僕はただ、布団にすがって泣き続けるだけだった。
copyright(c)2009 卯月朔 all rights reseaved.
a template by flower&clover